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熊野古道物語 第二章

殺意までをも覚えた横山一門は、第二の手段として「宴を開くので是非お越し頂けまいか」と小栗を誘いだしました。
さてさて・・・横山一門の企みを知る由もなく訪れようとした小栗でしたが実は照手は、この毒殺の企みを察知していたのでした。
そして照手は自らが夢見た悪夢の数々を小栗に話し、何とか小栗の出仕を制止しようと必死に奮闘したのですが、小栗は、

「大剛の者よりの習いとして招きを断るわけには行かぬ。」

そう言い残し、十数人の家臣を引き連れ宴へと出向いたのでありました。



そしてついに・・・、横山の手に掛かり小栗は無残にも毒殺されてしまうのでした。
家臣たちは火葬にて葬られましたが、小栗だけは土葬として葬られたのです。

横山は、

「人の子を殺して、我が子を殺さねば、都の聞こえ(世間体)もあるな・・・。」

そのような理由で、なんと恐ろしいことに娘の照手までも殺すことにしたのです。
横山は、鬼王鬼次に、相模国の「おりからが淵」に沈めるように命じました。
しかし鬼王鬼次は、照手を労輿(ろうこし・※1)に入れて流し、彼女を救ったのです。

照手は相模国のゆきとせが浦に漂着し、そこの村君(※2)の太夫に養われことになりました。
そこの太夫の姥(うば)に嫉妬された照手は折檻を受けますが、観音の加護のある照手には何事でもありませんでした。

(でもきっと照手さんはつらかったんだろうなあ・・・。(涙)by あすか)

姥はついに照手を、六浦(むうら)が浦の人商人に売ってしまうのでした。
その後も転々と売られ歩き、最終「遊女宿よろず屋の君の長」のところへ売られてしまいます。
よろず屋の長は照手に遊女になることを強要しますが、照手は頑なにそれを拒絶し水仕(みずし・※3)として働かされることになりました。


◆ 目次 ◆
第一章
第二章
第三章
第四章
最終話

※1 労輿(ろうこし)
亡くなった人を入れるためのお輿(こし)のこと。
※2 村君(むらぎみ)
今日でいう網主・網元・親方などの漁業主、つまり漁夫長・漁労長のこと。
※3 水仕(みずし)
水仕事や台所仕事をすること、またそのように働く下男や下女のこと。
※4 悪修羅場
(あくしゅらば)
悪人が堕とされる激しい争いの続く場所。


一方、冥土に堕ちた小栗主従は閻魔大王の前で罪を裁かれていました。
閻魔大王は、小栗たちを見下ろし、こう言いました。

「この小栗とやら、善と申せば遠きかな。悪と申せば少し近うなろうか。しかし悪は悪、小栗は悪修羅場(※4)へと堕とそうぞ。臣下どもは今一度娑婆へと戻してとらそう。」

そのときの住人の臣下は、たっての願いとして
「土葬にしてある小栗の身を、今一度娑婆(しゃば)に戻して下さい!」
と一生懸命懇願したのでありました。
閻魔大王は、その臣下の忠節に感慨し、その願いを聞き入れたのです。
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さあ、お話も佳境に入ってきました!
離れ離れの小栗と照手!
苦しい中で一生懸命耐える照手に、娑婆(しゃば)に戻ってくる小栗。
さてさて、この先どうなって行くのでしょうか・・・。
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