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シドニーにて酒バー「えん」をオープンしました!

● SAKE BAR えん について



この度は「えん」を通して、貴方様とのご縁に導かれましたことに誠に有難く心から感謝申し上げます。


人という字は、人と人が支え合う姿を表現しているとも言われています。

ふとしたきっかけで人と人が出会い、やがて心を通わせ、この見知らぬ人々との「心の織物」こそ、人の人たる道であり、豊かな人生とは見知らぬ人との出会いの中にこそあると言えましょう。

誰もがこうしたご縁で始まる一期一会の触れあいを大切にし、より豊かなものに育み、縁で始まる人生をより潤いのあるものにしたいと思われるでしょう。


先様にとって、何の打算もなく、ただ無心に心を通わせたいという「心の織物」ともいうべき出会いほど、身にしみて嬉しいものはございません。


このご縁に心から感謝申し上げ、どうか「えん」を未永くご愛顧受け賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。






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熊野古道物語 最終話

意を決し、国司様のおられるふすまの前まで来た照手ではありましたが、さすがに少し緊張の面持ちが見てとれました。
そこで照手は、隙間からそっと部屋の中をのぞいてみたのです。

視線の先におられる国司様の御身の、今は亡き愛しい我が夫、小栗に似ていることでしょう。

何事にも耐え忍び、小栗に操を立ててきた照手の心が、ざわざわと乱れました。

どうしてもそこから先に進むことができない照手を見かねたよろず屋の長は、その腕を掴み無理やり国司様の御前に座らせたのです。

目の前に、我が夫に生き写しの方がお座りになられている。
しかしこの方は私の夫ではない。

照手はそう己に言い聞かせ、笑みを作り「お酌を…」と銚子を持ちあげます。

しかし国司様は酌を持たず、照手にこう問い掛けました。

「常陸小萩と申すのは、そなたのことか?常陸の国の誰の御子であろうか?」

まさかの問いかけに照手は驚きましたが、冷静を装うため表情を固くさせると強い口調で言葉を返したのです。

「私は、己の主人の命でここにお酌に参っただけのこと。何故あなた様に私の昔話をせねばならぬのでしょうか。今酌が必要ないのであれば出直して参ります。」

よろず屋の長はその様子を、胆を冷やしつつ見ていましたが、下女の無礼な物言いに国司様は気にした様子もなく、席を立とうとする照手を引き止めておられます。

「これは失礼した、小萩殿。他人の昔を聞くには先ずは己を語らずばなるまい。私は常陸の国の者であるが、相模の国のとある姫君に恋をして、その父君や兄弟の怒りをかってしまうこととなり、毒殺されてしまったのだ。

ならば何故、私は今ここに居るのであろうか?
それは私とともに殺された家臣の者たちが、私の魂をこの世に戻してくれるよう閻魔大王様に懇願してくれたのだ。しかし私は元の体で戻ってこれたわけではなかった。

目も見えず、耳も聞こえぬ餓鬼阿弥の姿でこの世に戻されてしまった。
だが、心ある者たちが私を熊野の湯に浸け、今のこの姿へと戻してくれたのだ。

……まこと信じ難い話ではあると思うが、そなたならば信じてくれよう、常陸小萩殿?」

そう言って国司様が差し出したのは、あの餓鬼阿弥との別れの際に首に掛けてあった木札でした。

その裏には、照手が追い書きした文がはっきりと残っています。

「この車の施主は数多ある中に中山道はよろず屋長衛門の抱えし常陸小萩」

照手は驚きで声も出ません。

しかし国司様は、まだ話を続けておられます。

「そなたにお礼を申し上げたく思い、ここまで来たのだ。会うことができてとても嬉しく思う。ただひとつ、胸に残る思いは我が妻のこと。私がそなたに会えたように、我が妻にも会うことができようか。」

照手は、涙でむせ返りそうになりながら必死に喉から声を絞りだしました。

「もはや、もはや何を隠すことがございましょうか。この常陸小萩、本当は常陸の国の者ではございません。相模の国の横山の姫、照手でございます。私も、あなたにもう一度お会いできて嬉しく思います。」

次は国司様、いえ小栗が驚く番でした。

探し求めた恩人に会えたと思えば、それはなんと我が妻、照手姫であったのですから。

二人は手に手を取り、再会を喜び合います。

そして、離れていた間のお話を深く深く語り合いました。

照手に起こった幾多の哀れな話を聞いて小栗は大変に憤慨し、よろず屋の長に処罰を与えようとしたところ、照手が慈悲を乞うたのです。

「あなたが餓鬼阿弥となられていたとき、私が長殿に三日の暇を乞うたところ、慈悲に情けをあい添えて五日の暇をお与えになったのです。このように慈悲深い長殿にどんな領地でも与えてくださいませ。」

それを聞いた小栗は、そう訴える照手の心を汲んで、長夫婦に美濃十八郡を与えましたが、小栗は己を毒殺した上、娘の照手までをも殺めようとした横山一門を許すことはできませんでした。

いざ横山親子を討たんとしたとき、また照手が小栗を止めたのです。

「父殺しは天の大罪と申します。どうか横山攻めをお止めくださいませ。できぬと言うならば、横山攻めの門出に私を殺し、その後に横山攻めはなさってくださいませ。」



◆ 目次 ◆
第一章
第二章
第三章
第四章
最終話


なんとも慈悲深いことよ、と小栗は横山一門をもお許しになりました。


(その慈悲を受けて横山一門は心を入れ替えたのですが、三男だけは改心しなかったため、この後小栗さんに討たれてしまったそうです。 by あすか)


それからの小栗は照手と常陸で幸せに暮らし、八十三歳で大往生、その霊は美濃の墨俣(すのまた)の正八幡として、また照手姫も同所の契り結びの神として祭られ、人々に末永く慕われたということです。

土地も繁盛し、御代もめでたく、国も豊かに、めでたしめでたし。

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これにて小栗判官と照手姫の恋物語はおしまいです。
連載にお付き合いいただきありがとうございました!

熊野古道物語 第四章

照手と別れ、先を進む小栗を乗せた餓鬼阿弥車は、なおも京・大坂を通り、熊野を目指して進んで行きました。
その道は、いよいよ厳しく、しばらくすると山道に近づいたために車道がなくなってしまいます。

あともう少し、というところであったのですが、上人たちにはどうすることもできず、困り果ててしまいました。

「この哀れな餓鬼阿弥を、熊野の湯に浸して、元の姿に戻してやりたい。」

「しかしこれ以上は、我々の力では進むこともできない。」

「もはや、これまでか・・・・・・。」

そんな思いが上人の心をよぎります。

何も分からない餓鬼阿弥の首で、閻魔大王によって書かれた木札がむなしく揺れました。
そしてその木札の裏には、別れる際に照手の追い書きした一文があります。

「この車の施主は数多ある中に中山道はよろず屋長衛門(よろずやちょうえもん・※1)の抱えし常陸小萩(ひたちこはぎ・※2)」

悲嘆に暮れているところへ、大峰入りのために歩いていた百人ほどの山伏たちが通りかかりました。
餓鬼阿弥の姿見て取った彼らは、こう言います。

「この者を、七色に色を変えるという熊野本宮湯の峰に連れて行き、その湯に浸してとらそうではないか。」

籠を組み、餓鬼阿弥を入れ、若い山伏がそれを背負いました。

そうして餓鬼阿弥は山伏に担がれて山道を越え、四百四十四日めにとうとう目的地である湯の峰に辿りついたのです。



七日入ればその両眼が開き
十四日入ればその耳が聞こえ
二十一日入れば早くもその口から言葉を話す
その後四十九日には六尺二分の豊かなる元の小栗に戻るであろう



四十九日間、霊泉に浸された小栗の体は、元のたくましい若者に戻りました。
小栗は本復の御礼に熊野三山を参詣し、その帰途に、熊野権現が小栗の前に現れて

「弓とも盾ともなって天下の運を開くものを授ける」

と、小栗に二本の金剛杖を託したのです。

その小栗が真っ先に訪れたのは、都の父と母の住む屋敷でした。
屋敷では自分の一周忌の法要が行われている真っ最中だったのです。

修験者に変装した小栗を門番は、箒で叩いて追い返そうとします。

「御身のような者は、この屋敷に入ることはならぬ。」

それを見ていた奥方様は修験者を哀れに思い、屋敷に招き入れました。
一周忌を迎え、息子のことを思っては悲しみに暮れる奥方様の姿に小栗はついにたまりかね

「母上様、私はあなたの息子小栗にございます。三年間の勘当、どうかお許し下さいませ。」

頭を地につけひれ伏して告白したのです。

奥方様はすっかり驚いて、兼家にそのことを伝えます。
すると兼家は、修験者姿の小栗にこう問いかけました。

「もし本当の我が息子小栗であるならば、幼い頃より教えてきた矢取りの法を知っているはず。」

言うが早いか、小栗の目の前にたちまち三本の矢を射掛けたのです!

小栗は一本目を右手で、二本目を左手で、三本目を見事歯で受け止めました。
そして再度、兼家に、自分が小栗であることと勘当の詫びをのべたのです。

兼家もようやく小栗の本復を信じ、晴れて父子の名乗りをすることとなりました。

それから親子連れ立って、帝の御番に参りました。

帝はその噂を耳にすると「小栗ほどの者はおるまい。」と五畿内五カ国の領地を与えようと致しましたが、小栗はそれを断りました。

「私はそのような大国は必要ありません。頂けるのあれば美濃の国に替えて頂きとうございます。」

小栗のその言葉に、帝は大変驚きつつも感心致します。

「大国を小国に替えるという望み、聞き入れよう。美濃の国を取るが良い。」

さて、美濃の国の領主となった小栗。
三日間で三千余騎の家来を集め、美濃の国へと領地入りを致しました。

そして一番最初の宿を、「 遊女宿よろず屋 」とするのです。

(皆さん覚えていますか?「 遊女宿よろず屋 」には誰が居るか・・・。by あすか)

よろず屋の長は、新しい領主が来ると聞きつけるなり、百人の流れの遊女を集めてこう言いました。

「これより新しい領主様がおいでになる。誰でも良いから気に入られるように致せ。さすれば、領地のひとつでも頂けるであろう。そして私たち長夫婦を良きに養っておくれでないか。」

宿に着いた小栗を待っていたのは、我先に我先にと色めき立つ遊女たちでした。
彼女たちには目もくれず、よろず屋の長を御前に呼び寄せて、

「ここに下働きの水仕(みずし)で、常陸小萩という者がおるであろう。その者に酌をしてもらいたい。」

と仰せになりました。

よろず屋の長は、小栗の仰せに常陸小萩、いえ照手の元へと向かいました。
ひたすらに、遊女になることを拒んでいた彼女を説得するためです。

「如何に、常陸小萩。御身の美しさが都の国司様へも伝わっているらしい。主に酌をとの仰せだ、早く参れ。」

しかし、照手は頑として首を縦には振りません。

「常陸小萩よ。主が餓鬼阿弥車を引いて行きたいと申した際に、こう申したな。将来、我々長夫婦の身の上に何か大事があったときには、この常陸小萩が身代わりに立とうと。その慈悲に駆られ、三日の暇を五日にしてやったではないか。今、主が酌に参らねば我々夫婦は死ぬしかない。何とか取り計らってはくれぬものか?」



◆ 目次 ◆
第一章
第二章
第三章
第四章
最終話

※1 よろず屋長衛門(よろずやちょうえもん)
第二章に出てくる「遊女宿よろず屋の君の長」のこと。
※2 常陸小萩
(ひたちこはぎ)
照手姫が「遊女宿よろず屋」に売られ、故郷を聞かれた際に、小栗を思い「常陸」だと答えたことから長衛門にそう名付けられた。

照手がこれを聞いて思ったことは、

あのとき餓鬼阿弥車を引いたのは、我が夫小栗のため。今ここで酌に参るのも、夫のためと思えば出来ぬことではない。私の心で変るものなど何もありはしないのだから。

「長殿、只今お酌に参りましょう。」


よろず屋の長は、照手に十二単を着せて身を飾らせようと思ったが、照手は自分は水仕女であるからと、たすきがけで前垂れを着けたままの姿で酌に立ったのでした。
戻る
いよいよこの時がやってきました…。小栗と照手が再会を果たす、その瞬間が!
次回は感動のクライマックス、乞うご期待!

熊野古道物語 第三章

辛く苦しい目に遭いながらも、一生懸命働く照手はいつも護ってくれている観音様へのお祈りを欠かさず、それはそれは熱心に続けておりました。

そんなある夜のこと。
藤沢にある「遊行寺(ゆぎょうじ※1)」の上人という人の夢の中に、閻魔大王の使者が現れたのです。
その使者は、上人に一通の手紙を渡して去って行ってしまいました。

上人が手紙を開いて中を読んでみると

「上野ヶ原に、小栗判官という人物が今にも死にかけている。熊野の温泉にて治療を行えば助かるであろう。お前はその者を助けねばならない。」

そう書き記されておりました。

上人はすぐに弟子を呼んで、上野ヶ原に向かい、そこで「餓鬼阿弥(がきあみ)※2」という恐ろしい姿をした小栗を土車(つちぐるま※3)に乗せて連れ帰りました。

その小栗の胸には閻魔大王によって書かれた札がぶら下がっており、そこにはこう書いてありました。

『この者を熊野の温泉に浸して元の姿に戻せ。』

ぼろぼろの姿で地を這い回る小栗を哀れに思った上人は、閻魔大王の札に言葉を書き添えることにしました。

『この者を熊野の温泉に浸して元の姿に戻せ。この餓鬼阿弥車引くものに、ひと引き千僧供養、ふた引きで万僧供養成るべし。』

そして上人自らこの土車を引いたのです。
それを見た道行く人々も、供養のためと、それを手伝ってくれました。



小栗を乗せた土車は東海道を上って、やがては照手の働くよろず屋の前にさしかかりました。

そこでようやく小栗と照手の感動の再会、となるところなのですが、すっかり変わり果てた姿であったため、あの小栗だと照手は気づくことが出来なかったのです。

(無理もないけれど、悲しいことですね。(;_;)by あすか)

しかし「これも何かの縁」と照手は、よろず屋の主人に頼み込んで五日間の暇を貰い、小栗だとは気づかないまま、その者を救うべく熊野の温泉へと向かうことになったのでした。


◆ 目次 ◆
第一章
第二章
第三章
第四章
最終話

※1 遊行寺(ゆぎょうじ)
遊行第四代呑海上人が、実の兄である地頭俣野五郎景平の援助を受け、廃寺を再建して遊行の引退後の住まいにした「藤沢山清浄光寺」が起こり。
※2 餓鬼阿弥(がきあみ)
目も見えず耳も聞こえず、ものも言うことのできない、その姿が餓鬼に似ているので「餓鬼阿弥」と呼ばれる。
※3 土車(つちぐるま)
土を運ぶための二輪車。
照手は供養の意味を込め、赤い袴を身に着けて巫女の姿となり、手には笹の葉を持ち、一生懸命土車を引いたのです。

かくして照手は、近江の国まではその旅路をともにすることが出来ましたが、やはり五日間では限界がありました。

そんな照手はこう思うのでした。

「この身が二つあったならば、一つをよろず屋に戻して、もう一つの身で餓鬼阿弥を連れて熊野へ行きたい。
しかし現実は、心二つに身は一つ………。」

名残を惜しみつつも、泣く泣く餓鬼阿弥車に別れを告げて、照手はよろず屋に戻ったのです。

そして上人を先頭に、人々はそのまま熊野へと旅立って行ったのでした。
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せっかく出会った小栗と照手は再び別れてしまうことに!
餓鬼阿弥になってしまった小栗の運命は?
そして泣く泣くよろず屋に戻った照手の悲しみは癒えるのでしょうか?
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熊野古道物語 第二章

殺意までをも覚えた横山一門は、第二の手段として「宴を開くので是非お越し頂けまいか」と小栗を誘いだしました。
さてさて・・・横山一門の企みを知る由もなく訪れようとした小栗でしたが実は照手は、この毒殺の企みを察知していたのでした。
そして照手は自らが夢見た悪夢の数々を小栗に話し、何とか小栗の出仕を制止しようと必死に奮闘したのですが、小栗は、

「大剛の者よりの習いとして招きを断るわけには行かぬ。」

そう言い残し、十数人の家臣を引き連れ宴へと出向いたのでありました。



そしてついに・・・、横山の手に掛かり小栗は無残にも毒殺されてしまうのでした。
家臣たちは火葬にて葬られましたが、小栗だけは土葬として葬られたのです。

横山は、

「人の子を殺して、我が子を殺さねば、都の聞こえ(世間体)もあるな・・・。」

そのような理由で、なんと恐ろしいことに娘の照手までも殺すことにしたのです。
横山は、鬼王鬼次に、相模国の「おりからが淵」に沈めるように命じました。
しかし鬼王鬼次は、照手を労輿(ろうこし・※1)に入れて流し、彼女を救ったのです。

照手は相模国のゆきとせが浦に漂着し、そこの村君(※2)の太夫に養われことになりました。
そこの太夫の姥(うば)に嫉妬された照手は折檻を受けますが、観音の加護のある照手には何事でもありませんでした。

(でもきっと照手さんはつらかったんだろうなあ・・・。(涙)by あすか)

姥はついに照手を、六浦(むうら)が浦の人商人に売ってしまうのでした。
その後も転々と売られ歩き、最終「遊女宿よろず屋の君の長」のところへ売られてしまいます。
よろず屋の長は照手に遊女になることを強要しますが、照手は頑なにそれを拒絶し水仕(みずし・※3)として働かされることになりました。


◆ 目次 ◆
第一章
第二章
第三章
第四章
最終話

※1 労輿(ろうこし)
亡くなった人を入れるためのお輿(こし)のこと。
※2 村君(むらぎみ)
今日でいう網主・網元・親方などの漁業主、つまり漁夫長・漁労長のこと。
※3 水仕(みずし)
水仕事や台所仕事をすること、またそのように働く下男や下女のこと。
※4 悪修羅場
(あくしゅらば)
悪人が堕とされる激しい争いの続く場所。


一方、冥土に堕ちた小栗主従は閻魔大王の前で罪を裁かれていました。
閻魔大王は、小栗たちを見下ろし、こう言いました。

「この小栗とやら、善と申せば遠きかな。悪と申せば少し近うなろうか。しかし悪は悪、小栗は悪修羅場(※4)へと堕とそうぞ。臣下どもは今一度娑婆へと戻してとらそう。」

そのときの住人の臣下は、たっての願いとして
「土葬にしてある小栗の身を、今一度娑婆(しゃば)に戻して下さい!」
と一生懸命懇願したのでありました。
閻魔大王は、その臣下の忠節に感慨し、その願いを聞き入れたのです。
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さあ、お話も佳境に入ってきました!
離れ離れの小栗と照手!
苦しい中で一生懸命耐える照手に、娑婆(しゃば)に戻ってくる小栗。
さてさて、この先どうなって行くのでしょうか・・・。
次へ

熊野古道物語 第一章

京都二条高倉の大納言兼家夫婦には子供がありませんでした。
そこで夫妻は毘沙門天に子授け祈願を行い、まもなく男の子を授かることができました。
名前は「有若」、後の小栗判官です。
小栗は文武に秀でており、周囲に評判の青年へと成長していきました。
しかし、小栗は父の勧める縁談を全て断ってしまいます。
なんと、21歳になるまでに実に72人の妻候補者を帰してしまったそうです。

(かなり理想が高かったのかしら・・・? あすか)

鞍馬参詣の途中、みぞらが池の大蛇に見初められ、なんと恋仲になってしまいます!
それを知った父兼家は

「我が子とはいえ、心が不浄になった者を都においてはおけない。」

と、常陸国玉造に小栗を流しました。
小栗は常陸に移り住んでも大剛ぶりは変わらず、多くの武士たちを従えておりました。
ある日玉造の御所に、後藤左衛門という三状体の行商人が現れて、商いの最中に相模の郡代横山のひとり娘で日光山の申し子「照手姫」の美しさを噂して回りました。
小栗はそれを聞いて、会ったこともない照手姫に恋焦がれました。
そして後藤左衛門に仲介を依頼して恋文を書いたのです。

照手姫は、父横山や兄たちに厳しく監視されて育ったこともあり後藤左衛門から手渡された恋文を見てひどく驚いて破り捨ててしまいました。
それを見た後藤左衛門は、照手姫を責め、返事を書くよう勧めました。

照手姫からの返事を受け取った小栗は、十人の臣人を従えて横山の館を訪れました。
そしてそのまま小栗と照手姫は恋仲となりました。

怒ったのは父横山でした。
七十騎の軍勢を向けて小栗を殺そうとしたのです。
そこは嫡子家継に止められ、事なきを得ましたが怒りが静まるはずもありません。
今度は希代の荒馬、近づく人までも食らうと恐れられる「鬼鹿毛(おにかげ)」を小栗に送り込みました。


◆ 目次 ◆
第一章
第二章
第三章
第四章
最終話
ところがところが、

「これはなんと良い馬じゃ!」

小栗はこれをなんなく乗りこなし、難しい馬術までやってみせたのです。

あまりに見事な手綱さばきであったため、横山一門は驚きを隠せませんでした。
それでもその怒りは覚めやらず、ついには殺意までも抱かせることとなりその次の手段として蓬山の宴に小栗を招き、毒殺の計画を練ったのです!!
さあさあ、小栗はどうなってしまうのでしょうか?
そして照手姫との恋の行方やいかに・・・。
次回をお楽しみに!
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懸賞企画 『梅を使った お料理&お菓子レシピ』 には、たくさんのご応募いただきありがとうございました。ご応募いただきましたレシピは随時掲載させていただく予定です。
皆さまのお料理の参考になれば幸いです。また、引き続きアイデア料理は募集しております。
どんどんご応募おまちしております。明日香


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梅を使った『お菓子レシピ』
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アイディア料理

アイディア梅料理

冷や奴梅肉ソース
冷や奴梅肉ソース


ねり梅(かつお梅干)大さじ2、酒、薄口醤油、サラダ油を大さじ1ずつ混ぜ合わせ刻んだ大葉、ちりめんじゃこを入れ梅肉ソースを作る。皿に盛った冷や奴にソースをかけ、鰹節を散らす。

ねり梅「かつお梅干」

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ねり梅「かつお梅干」
れんこんの梅肉和え
れんこんの梅肉和え

ねり梅(うす塩味梅干)大さじ2に対し、酒大さじ1、みりん小さじ1、醤油小さじ1を混ぜ合わせ調味料を作り茹でたれんこん・酒蒸しした鶏ささ身・ミツバと合わせる。

ねり梅「うす塩味梅干」

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和歌山県には多くの梅干店が存在します。その中でも当店ははっきり申し上げて小さな会社になると思います。ですが、その代わりに、ひと粒の梅干に対する情熱はどこにも負けない自信がありますお客様の「ありがとう」が聞きたい。その思いでスタッフ一同、毎日梅干作りに励んでおります。
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